専門店に近い味をコンビニで提供したい

欧風ビーフカレー

※現在商品名や規格が変更されています。

『欧風ビーフカレー』は10年以上にわたる研究の末、専門店の味を再現した本格的な商品です。家で作るとかなりの手間とお金がかかるビーフカレーですが、『欧風ビーフカレー』は手に取ってくれるお客様に専門店さながらの満足感を味わってもらえるよう、原材料や工程からこだわった仕立てになっています。

 

今回の商品ストーリーでは、『欧風ビーフカレー』をピックアップ。商品開発に携わったKさんに思いを聞きました。

専門店の欧風ビーフカレーに近づけるために学び続ける日々

――Kさんが開発に携わった『欧風ビーフカレー』は、どのような商品ですか?

『欧風ビーフカレー』は、フランスの技法を使った日本人好みのカレーです。簡単に説明すると、デミグラスソースにスパイスを加えたもので、スパイスに刺激されてまた食べたくなるような、リピートしてもらえる商品を目指しています。

 

また『欧風ビーフカレー』は、老舗の洋食店を参考に長年にわたり開発を続けている商品です。使っているスパイスや隠し味などを教えていただきながら、改良を続けています。作る技法は基本的にずっと変わっていませんが、お店の味により近づけるために学び続ける必要があり、日々それを実践しています。

――『欧風ビーフカレー』の開発にあたって注目してほしいポイントはありますか?

カレーを作る工程として、野菜を炒めた後に肉を入れて一緒に煮込むのが一般的ですが、それだと肉が崩れやすくなります。『欧風ビーフカレー』で採用しているのは、肉を水・ワイン・ブイヨン・コンソメで煮て、灰汁を丁寧に取り除くひと手間も惜しまず、寝かせた肉と煮汁を使ってソースを作る工程です。

 

そうすることで肉に味がしみ込み、肉の旨味がカレーソースにも加わるので、より本格的な味に近づきます。また、隠し味には山椒とシナモンを使っていて、これらのスパイスの刺激によって「また食べたい」と思ってもらえるよう調合などを工夫しています。

――価格を抑えながらおいしい『欧風ビーフカレー』を提供できる理由を教えてください。

ビーフカレーなので牛肉を多く使いますが、ここ数年で牛肉の価格が大きく上昇しています。牛肉のコストを交渉したり、カレーソースの部分でも安くて良い原料を探したりして仕入れを行うのは大変です。多様な原料を使った試作を何十回もした後、「これだ!」というものを会議に出しています。会議では具材とソースの比率やお客様のニーズなどを入念に話しあい、商品を仕上げていきます。こうした日々の改良の繰り返しが、手に取りやすい価格で本格的な『欧風ビーフカレー』を提供できる理由です。

好みが分かれるカレーを多くの方が喜ぶ味に調整するのは難しい

――コンビニ業界だけでなくカレー専門店など競合が多いカレーですが、Kさんはカレーを開発する際にどのような点にこだわっていますか?

専門店の味を忠実に再現するために、原料メーカーに相談して最適な原料を提案していただいたり、工場での製造に立ち会っていただきポイントを共有したりするなど、開発者と原料メーカー、工場が一体化して密に連携を取ることにこだわっています。

――こだわりを貫くなかで、苦労された部分はありますか?

カレーは人によって好みが分かれる食べ物なので、多くの方に喜んでもらう味に調整するのに特に苦労しました。カレーの理想を追い求めるとしたら、ソースの味や見た目、肉のサイズを変えることになります。そうした細部の微調整に試行錯誤しながら試作品を作っても、社内の検討会などではさまざまな意見が飛び交うものです。いろいろな意見を聞きつつ、何を優先すべきか選択しながら、”自分がこのカレーで絶対に譲れないポイント”を押し進める必要があるところにも苦労しました。

専門店に負けない“こだわりの味”を家庭でも手軽に楽しんでほしい

――『欧風ビーフカレー』をコンビニで提供する価値を教えてください。

30種以上のスパイスを使っており、それぞれ配分も異なるので、簡単にはまねできません。家庭で同じものを作ろうとしたら、肉や野菜を煮込むだけでも数時間を要するので、完成までトータルで6時間はかかるでしょう。専門店に負けないこだわりの味を手軽に購入できて、家庭で簡単に味わえることが、『欧風ビーフカレー』をコンビニで提供する大きな価値ではないでしょうか。