お客様に長く愛される商品を、手軽に提供していきたい

鶏肉と野菜の旨味 とり五目

※商品名や規格は取材当時のものです。

おにぎりカテゴリーの中でも定番商品として人気が高い『鶏肉と野菜の旨味 とり五目』。長期にわたり安定した販売数をキープする、リピーターの多い商品です。鶏のうま味がしっかり感じられるごはんに鶏肉、にんじん、ごぼう、油揚げ、椎茸の5種の具材を混ぜ込んだ一体感のある仕立てが好評を博しています。

 

商品開発に携わったIさんに思いを聞きました。

どこにもない、当社のおにぎりならではの味で人気商品に

――とり五目の人気の秘けつは何だと思いますか?

味付きのご飯に具材がしっかり入っていて、1つ食べるだけでも十分な満足感があることがポイントだと思います。昔ながらの馴染みのある味で、いつ食べても変わらぬおいしさがありながらも、他とは違うこのおにぎりならではの唯一無二の味でお客様に支持されているのではないでしょうか。仕事終わりなど疲れているときや、小腹を満たすのにちょうど良いおにぎりが、手頃な価格で買えることも人気の理由の一つだと思います。

――当社のとり五目は具体的にどのような味ですか?

だしの風味がありながらも、ちょっと濃い目のやみつきになる味つけにして、バランスをとっています。ご飯にはだしの旨味を浸み込ませ、その中に味のついた鶏肉や野菜を混ぜることでメリハリを効かせているので、最後の一口までおいしく食べられます。

――今回のリニューアルのポイントを教えてください。

原材料の多くが値上がりしましたが、販売価格を維持しながらも、鶏肉や野菜の量を減らさずに品質を保つことができるよう、使用する原材料の見直しを行い、加工の工程も改めました。原材料の値上がりという厳しい状況下でも、リーズナブルな価格と鶏肉の旨味が詰まったおいしさは変わっていません。

商品として販売されるまでの長い道のりと大きなやりがい

――どのように商品開発を進めていますか?

まずメニューの開発から始め、数えきれないくらいの試作をします。1度に何パターンも作って試食し、次の日にはまた少し配合を変えたり、工場で実際に製造する機械で検証をしたりと、何度も繰り返しながら開発を進めています。1つの商品が出来上がるまでに数か月かかることもあります。また、複数の商品開発を担当しているので、商品の試作は同時並行で行います。試作と試食を繰り返すため、毎日本当にたくさんのお米を食べています。おいしいですが、太ってしまうのが気になっています(笑)。

 

商品の規格が決まると、原材料の物流や工場での在庫管理なども考える必要があります。商品開発の最初から最後までを担当するため業務の幅が広く、いくつもの壁に当たり大変なこともありますが、手掛けた商品が店頭で販売され、お客様の元へ届くと、安心感と大きなやりがいを感じます。

――商品開発に活かす情報をどのように得ていますか?

仕事を離れても、街中でおにぎりを目にすると気になり、よくチェックしています。日々アンテナを張り巡らせることで、ちょっとした情報でもいつでもすぐに捉えられるようにしています。最近はおにぎり専門店も増えており、ふとした時におにぎりを目にするなど、人気の高さを実感しています。

お客様の手に取りやすい商品を提供し続けるために

――今後、挑戦してみたいことはありますか?

もっと具材を入れ、ボリュームと満足感のあるものも作りたいし、食物繊維がとれるなど健康に気を使う方に向けた商品も開発したいです。

また、とり五目については、製造技術や長鮮度化の進展をどのように取り入れていくか、試行錯誤しています。これまでの味を変えずにおいしさを維持しながら、食べられる期間が長くなるように実現に向けて奮闘しています。リニューアルは今後も繰り返されると思いますが、唯一無二のおいしさは維持しながら、お客様の手に取りやすい商品を提供していきたいです。