株式会社ベストランス SEJ共配事業部 吉川共配センター課長代理 Tさん
私たちのサステナアクション
毎日を満たす供給力
コンビニの棚に、毎日おにぎりやお弁当が並んでいる――。そんな当たり前の風景を支えるのが、私たちの使命です。天候や交通状況に左右されることなく、24時間365日、鮮度と品質を保ったまま商品を届けるために、私たちは最新の管理システムと現場との連携で安定供給を支えています。
コンビニエンスストアの棚には、お弁当やおにぎりといった商品が、毎日並んでいます。この日常を物流の側面から支え続けているのが、わらべや日洋グループの物流を担う株式会社ベストランスです。
私たちのミッションは、工場でつくられた商品を、鮮度と品質を保ったまま、決められた時間に確実に店舗へ届けることです。現在、ベストランスが担当する物流規模は、東京・埼玉・千葉を中心に約5,000店舗にのぼります。中でも吉川共配センター(埼玉県吉川市)は、安定供給を支える中核拠点です。
共配センターとは、複数の工場から届く商品を一度集約し、店舗ごとに仕分けをして配送する物流拠点のことです。この仕組みがあることで、各工場が個別に店舗へ配送する必要がなくなり、配送の効率化と安定供給を両立することができます。
吉川共配センターでは、おにぎりなどの米飯商品と、サラダや惣菜といった性質の異なる商品を同時に取り扱っています。それぞれの商品特性に合わせた温度管理や仕分けを行い、毎日20万食以上を各店舗に届けています。
共配センターの仕事は、商品を運ぶことだけではありません。工場からケース単位で届いた商品を店舗ごとに1個単位で正確に「仕分け」し、配送中に崩れないよう最適な順番で「積み込み」、決められたルートで時間通りに「配送」する――。この一連の工程を、現場のメンバーが連携しながら、24時間体制で行っています。

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- 複数の工場から商品を集約し、店舗ごとに仕分けして配送する、共同配送の基本的な仕組み
食品の物流で特に重要なのが「温度管理」です。食品にとって温度変化は、安全性の面で最大の敵と言えます。
まず共配センター内では商品特性に応じた温度設定を行い、機械による適切な温度管理をしています。また、店舗へ配送するトラック庫内の温度管理も、運転席から設定・確認ができる仕組みです。
トラック庫内の温度は車載端末で常時計測・監視されており、温度の異常があればアラームが鳴る仕組みになっています。特に夏場は、納品時にトラック後方のドアを数回開けただけでも一時的に庫内温度が上昇することがあるため、そうした変化を常に確認できる体制を整えています。

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- トラックの種類や拠点に応じ、常温とチルドを二層で区分した車両も活用。商品特性に応じた温度管理を行っています。
コンビニエンスストアへの納品時間は、お客様が来店されるピークを見据えて厳密に設定されています。
私たちはその納品時間を起点に、すべての工程を逆算して組み立てています。各配送便の出発時間に合わせて仕分けの開始時間や人員配置を計画し、仕分けで遅れを出さないことが重要です。こうした計画的な運営によって、日々の配送を滞りなく行い、納品時間の精度を高めています。
配送の現場の主役は、ハンドルを握るドライバーです。もし配送中に体調を崩せば、安定供給が滞るだけでなく、事故につながるリスクも高まります。そのため、ドライバーの健康管理は、安定供給を行う上で欠かせない取り組みとなっています。
毎日の対面点呼では、ドライバーの顔色や声のトーンから「睡眠不足や不安がないか」を細かくチェック。もし体調不良や欠員が発生した場合でも、配送に影響が出ないよう、バックアップ体制を整えることで、ドライバーが安心して業務に集中できる環境を守っています。
また、「何でも相談できる環境づくり」も大切です。これは立場にかかわらず、メンバー同士でも同じ。少し腰を痛そうにしている人がいれば「大丈夫?」と声をかける。体調が悪そうであれば早めにフォローする。そうした日常的な声かけや気づきの積み重ねが、トラブルの未然防止やリスクの軽減につながってくると考えています。

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- 日常的な声かけとコミュニケーションが、体調管理やトラブル防止につながっています。
物流業界では、配送業務の一部を外部へ委託するケースも多くあります。一方、吉川共配センターでは、外注への依存を抑え、自社メンバーを中心とした運営体制を整えています。
ドライバーが仕分けや出発準備をフォローしたり、メンバー同士で助け合ったりと、柔軟な対応が可能です。大雪や突発的なトラブルといった有事の際にも「供給を止めない」連携ができ、適切な判断と行動が取れる体制が整っています。
物流業界を取り巻く環境の変化を背景に、ドライバーの労働時間や人手不足への対応、燃料費をはじめとしたコストの上昇など、物流を取り巻く課題は年々複雑化しています。こうした状況の中でも安定供給を維持していくため、私たちは配送の仕組みそのものを見直す取り組みを進めてきました。
吉川共配センターでは、配送効率を高めるための施策として配送ルートやコースの再編を行いました。同センターでは1日に4回の出荷を行っており、この1回分を1便としています。従来は1便ごとに複数の配送コースを設定していましたが、配送エリアや走行距離、作業負荷などを改めて精査し、より効率的なコース設計へと見直しました。
その結果、必要な車両台数や走行距離を抑えながら、店舗への納品時間の精度を維持することができています。配送効率の向上はドライバーの負担軽減につながるだけでなく、車両の維持費や燃料費といったコスト面の抑制にも寄与しています。
コスト削減と同時に重要項目として取り組んでいるのが、環境負荷の低減です。具体的には、燃費性能に優れたハイブリッド車両を積極的に導入しました。
またコース再編成による合計走行距離の短縮は、そのままCO₂排出量の削減に直結します。効率を上げることが、そのまま環境への配慮になる。これこそが、私たちが目指す物流のスマート化です。

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- 環境負荷低減に向け、EVトラックを導入。安定供給と脱炭素の両立を目指しています。
物流は商品を運ぶだけでなく、人・品質・時間を守る仕事でもあります。私たちは、事故やトラブルを未然に防ぐための安全対策を、安定供給を支える重要な基盤と捉えています。
温度管理や時間管理といった品質面の安全に加え、ドライバーの健康管理や点呼、現場での声かけなど、人の安全にも目を配ることを大切にしてきました。また、自社運営による柔軟なフォロー体制は有事の際にも冷静な判断と対応を可能にし、供給を止めない力につながっています。
こうした一つひとつの安全への取り組みを積み重ねることが、結果として環境負荷の低減や効率化にもつながり、物流事業のサステナビリティを支えています。これからも私たちは、安全を最優先に、食のインフラとして持続可能な物流を続けていきます。
記事内容は2026年2月時点のものです。
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持続可能なサプライチェーンの実現
配送効率の向上
対応するSDGs
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