持続可能な原材料の調達

米は、わらべや日洋食品株式会社の商品である弁当やおにぎりに使われる主要な食材で、年間約5万トン使用しています。米の仕入れはNDF(日本デリカフーズ)を通して行っていますが、NDF全体での購入量はさらに大きくなり、そのため、持続可能な原材料の調達という観点から、NDFと全国農業協同組合連合会(JA)との間で複数年固定契約を結んでいます。これによって、生産者は将来を見据え、計画的に農業に取り組むことが可能となり、また、NDFとしては高品質な食材を安定的に確保できるという、双方にとってサステナブルな関係を築いています。

工場で使用する白衣のリサイクル

わらべや日洋食品株式会社の工場では、安全・安心な商品づくりのため、常に清潔で衛生的な白衣を着用して作業を行っています。その中で、不要となった白衣についてはリサイクル処理を行い、自動車内装材などの原料として活用されています。

安全・安心の取り組み

工場における安全・安心の取組み

当社グループは創業から50年以上変わらず、「衛生管理の徹底は他のいかなる業務よりも優先する」を合言葉に成長してきました。その中で、具体的な取り組みをご紹介します。

● 食品安全マネジメントシステム「JFS-B」規格に基づくHACCP~{※}の導入
わらべや日洋食品株式会社では、HACCPの手法などに基づいた衛生管理、品質管理を実践し、原材料の仕入れから商品の納品まで厳しい基準で管理するなど、安全で安心な商品提供のために万全の体制を構築してきました。また、食品衛生法における「HACCPに沿った衛生管理の制度化」導入の流れを受け、国内全工場で「JFS-B」規格の適合証明を取得しています。

※Hazard Analysis and Critical Control Point:危害分析重要管理点/食品製造工程の衛生管理プログラムの一つ

● 従業員の衛生管理
わらべや日洋食品株式会社の食品工場では、製造室(製造現場)への入場時には、体温の測定はもちろんのこと、白衣や頭巾、マスクの着装、手や指の傷の有無、爪の伸び具合にいたるまで専門の担当者によって一人ひとり確認され、初めて入場が許されます。入場直後に行う手洗いでは、手順と必要時間が細かに設定されており、手洗い・消毒後、使い捨てのゴム手袋を着用、その手袋を消毒し、製造室に入場します。また、工場内部の床は、食材の加熱前後でエリアを色分けし、各エリア間の従業員の導線を管理しています。なお、工場内には監視カメラを多数設置してフードディフェンス~{※}にも取り組んでいます。

※フードディフェンス:食品の生産過程における意図的な食品汚染・異物や毒物の混入といった攻撃を防ぎ、「食の安全」を守るという考え方やその取り組み。

● 商品の安全性
わらべや日洋食品株式会社では、食材の調達から加工・配送までのトレーサビリティ確保、商品にあわせた適切な温度管理、工場でのHACCPによる管理の徹底等により、高い品質を守っています。
厳しい基準をクリアすることと美味しさを両立させ、安定生産できるシステムは、長年の実績と研究により構築されたものです。

お客様への対応

わらべや日洋食品株式会社では、商品に対するご意見やご要望などに対して、スピーディーかつ的確に対応するための体制を構築しています。すべての問い合わせを一元管理し、そこから適切な部署に連絡をすることで的確な対応を心がけ、また、当社の商品を直接お客様に販売されている株式会社セブン-イレブン・ジャパンとも情報共有を図ることで、幅広い対応に努めています。

わらべや日洋食品株式会社の研究開発

鮮度の長い商品の開発(チルド商品等)

素材や製造工程の見直し、および厳格な温度管理を行うことによって鮮度を保つことができる商品の開発に力を入れています。チルド商品といわれる鮮度の長い商品は、味や品質を落とさずに従来よりも長い消費期限を可能にしていることから食品廃棄の減少に大きく貢献しています。2005年のチルド和菓子をはじまりに2009年にチルド弁当、2011年にはチルドロールサンドを商品化しました。ここ数年ではチルドカップスープやスタンドパウチ商品といったこれまでになかったチルド商品の開発に取り組んでいます。