共働き世帯の増加や高齢化社会の到来などを背景に、中食市場は拡大を続けています。同時にこの動向は、食を通じた健康、事業拡大による環境への影響など、中食事業者が果たすべき責任と役割が大きくなっていることも意味しています。当社グループでは「安全・安心」と「価値ある商品・サービス」の提供をグループ理念に掲げ、カロリー開示や健康志向の商品開発などに取り組んでいます。これにより、健康寿命の延伸という社会課題への貢献を目指します。また、事業活動における大前提として、「衛生管理の徹底は他のいかなる業務よりも優先する」という信条をすべての従業員と共有しています。

 

持続可能な社会の一翼を担い、環境課題への貢献をより一層強化するべく、2020年10月に主要子会社であるわらべや日洋食品株式会社(旧 わらべや日洋株式会社)の全事業所で「エコアクション21」の認証・登録を受けました。環境に対しては様々な課題があります。例えば、現在弁当等の容器にはプラスチックを使用しているものが多くあるため、実現可能なものから紙製の容器へと切り替えています。また、食を扱う事業者として食品廃棄物の削減にも注力しており、受注から納品までの工程見直しによる原材料等の廃棄抑制や、販売店舗での廃棄ロス削減に向けた長鮮度商品の開発などを推進しています。

 

ガバナンスに関しては、あらためてその基本に立ち返り、透明性の高い有効な内部牽制機能を持つ組織作りに取り組んでいきます。

サステナビリティの取り組みについては、社会の持続的成長に向けて、企業としても役割を果たしていかなければならないと認識しております。そのため、2021年12月にサステナビリティ委員会を設置し、2023年4月に5つのマテリアリティ(重要課題)を特定しました。


・循環型社会への貢献
・食の喜びの提供
・持続可能なサプライチェーンの実現
・働きがい、人権と多様性の尊重
・強固な事業基盤の確立

 

当社グループは、これらの課題解決を図るため、社会の一員として様々な活動に継続して取り組んでいきます。
 

 

代表取締役社長 辻 英男